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『反逆のパンクロック』Tシャツ(黒)

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社会に馴染めない路上生活を送るパンクスたちの儚い日常。パンク・ドキュメンタリー映画の最高峰といわれる『ザ・デクライン』('81)、興行収入1億ドル突破の『ウェインズ・ワールド』('92)の監督ペネロープ・スフィーリスがB級映画の帝王ロジャー・コーマンのもとで撮り上げた長編劇映画デビュー作。 俳優ではなく多くの本物のパンクスたちをキャストに起用、主演女優のジェニファー・クレイはパブリック・イメージ・リミテッドのライヴに並んでいるところを監督が発見、出演となった。赤字を絶対に出さないことを信条に動くコーマンに、<10分に一度はセックスシーンか暴力シーンを入れろ>と指示されたスフィーリス監督は、当初の作品の骨格を破綻させない程度に指示通りの作品に仕上げた。また、本物のパンクスたちという無名のキャスト起用に反対するコーマンに対し、「あなたの大ヒット作『ワイルド・エンジェル』(66)でも本物のヘルズ・エンジェルスを出演させて成功した」と反論、コーマンを納得させた。ジェニファー・クレイの他の出演作はなく、キャリアや消息も不明。現レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーはLAのパンク・ロックバンドFEARのリー・ヴィングの家にたむろしていたところを監督に発見され本作で映画デビュー、「Mike B. the Flea」の名でクレジットされている。フリーいわく「『反逆のパンク・ロック』は世界的にパンク映画のバイブルとなっている」という。本編ではT.S.O.L.、ヴァンダルズ、DIなどのUSハードコア猛者たちのライヴが盛り込まれ、USハードコア周辺がいかに危険で暴力的な空気に満ち溢れていたかなど当時の空気に触れられる貴重な映画となった。 日本では未公開、DVD発売やテレビ放送で終わっていたが、制作から39年を経て、最新のデジタル・ニューマスターで初公開となる。本作はスフィーリス監督のデビュー作『ザ・デクライン』の劇映画版的な側面を持つが、その後の98年、スフィーリス監督はドキュメンタリーである『ザ・デクラインⅢ』で本作以上の状況となった本物のパンクスたちの非情な現実を映し出すこととなる。

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